今お話ししました十如是は、一心三観で捉えた十如是のお話です。
厳密に言えばまだ分別の領域です。
法華経では更に高度な教えとして「空・仮・中の三諦」が説かれています。
分別から無分別へ、そして仏の悟りへと円融していく最高峰の教えです。
「空・仮・中の三諦」と一心三観でいうところの「空・仮・中の三観」。
言葉が似ているので一緒のものと勘違いしてごちゃまぜにして語っている仏法関係者が沢山おられます。
一心三観の「観」は心で観じるという手法ですが、
「空・仮・中の三諦」の「諦」は「悟り」であり「真実」という意味です。
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三観=物事の捉え方 |
三諦=真理(仏の悟り) |
仮観=縁起の法門
空観=無我・無自性 自色即是空
中観=而二不二
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仮諦=十界互具
空諦=千如是
中諦=一念三千
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解りやすく言うならば「一心三観」は凡夫の判断で
「空・仮・中の三諦」は仏様の悟りです。
ではその「空・仮・中の三諦」について詳しく説明してまいります。
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